どろんどろん(10/10/24)

紀伊国屋サザンシアター

劇団民藝公演、小幡欣治作

江戸時代
新作の東海道四谷怪談の舞台に使う仕掛けについて、
作者の鶴屋南北、歌舞伎役者の尾上菊五郎、代々大道具を製作している長谷川勘兵衛
3人それぞれが、個性的で、はっきり自分の意見を主張し、ぶつかる
幕開けぎりぎりまで、決まらず、ようやく間に合い、好評を得る
特に、菊五郎と勘兵衛の丁々発止が勢いがあり、楽しい

勘兵衛の弟子の半次が二人の女性を相手にして、動きが取れなくなり
一人を殺害する
女性は幽霊として現れるが、登場場面は見ていてひんやりするものがある
半次は死罪に。

動きが大きく、対話がはっきりとして、拮抗し、ダイナミック
おやまのかもし出すとろんとした空気や、
役者に対する怒りが、息子にとりなされたりして、
役者の意見に従うことになる勘兵衛の変わり身などもあって、楽しい劇でした

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