山口 薫展(03/11/30)

東京ステーションギャラリー

群馬県生まれの山口薫(1907〜1968)の作品を時代を追って展示
ずっと以前に牛の母子と思われる絵(「花子誕生」)を見て、あたたかみを感じたなあと思いながら行った。
初期の具象的な絵、フランスに行った後のセザンヌ、フォービズム、モディリアニなどの影響が見られる絵から独自のものに変わっていく様子がわかる。

「花子誕生」他の母子や、「牛と幼き娘」、「あや子あやとり」、「雪と少女」などの少女をテーマにした絵にほんのりとしたあたたかみを改めて感じる。

「葬送」:小さく描かれた人、周りの崖もしずかにじっと見守っているようで、悲しさがただよっている

晩年描かれた、「おぼろ月に輪舞する子供達」は子供のやさしい生命力でつながった円と空白の円、そばにいる馬のどれもが印象に強く残る

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