マリー・ローランサン回顧展(03/07/05)

宇都宮美術館

パリ生まれのマリー・ローランサン(1883〜1956)の生誕120年を記念した回顧展
アポリネール、ピカソ、ブラック、ルソー、マチス、堀口大学達と交流

1904年から1956年までを4つの時期に分けて展示
油彩、水彩、素描、版画

淡いパステルカラーの色彩にやわらかなかたちの女性像を想像した
初期の自画像は具象的で、雰囲気が暗く陰鬱に思えて意外
顔のかたちは以後の絵にでてくる単純化したものに似ていて、本人をかなり描いていたのかなと思う
ヴェールをかけたような色彩の曇りが少し晴れたり、目も、こちらを見つめる目(「自画像」)、うつろな目(「マンドリンのレッスン)、前を見ている目(「アルルキーヌ」)など変化がある
晩年になっても、色合いが変わったり、使う色が増えたりしている

背景と人物の境があいまいで、また。内面を思わせる雰囲気の「読書する女」、めずらしい静物画「レモンのある静物」が印象的

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