舟越桂展 森から来たささやき(03/05/25) |
東京都現代美術館 |
1951年岩手県盛岡市生まれの舟越桂の作品 楠を彫り彩色した人体の半身像 身の回りにすぐいそうな人の姿 大理石でつくられた眼は、遠くを見ているようで、見ていると、その人の内面に気持ちが向く 木のスベスベした表面、色彩、人体そのものではなく、抽象化した形、静かな表情、透明な緊張感 「かたい布はときどき話す」:語りかけるような表情で緑色の服がおだやか 「肩で眠る月」:後頭部に小さなもうひとつの顔 見ていて、小さな顔がなくても内面に見ている自分の気持ちが向くが、小さな顔が心の象徴にも思える 「雪の上の影」、「支えられた記憶」:ひとつの体に並んだ二つの頭が、”共感”につながる 「立ちのぼる顔」:ドローイング、山を背景にして空間に浮かび上がる二つの顔 ほかに、水の中を歩く人など幻想的なもの、彫刻のための絵など惹かれる 6/22まで |