小倉遊亀展(02/09/12) |
東京国立近代美術館 (10/6まで) |
滋賀県大津市生れの小倉遊亀(1985〜2000)の作品約80点を四つの時期に分けて展示 人、花を主体に、身の回りの日常を題材にした絵が多い 1925〜1950 画家への道 「浴女 その一」: 女性の清新な雰囲気と浴槽の中の湯がゆれて、底や側面のタイルの線が屈折したり、ゆれていたりしている 1951〜1965 戦後芸術の混乱から 「美しき朝」: 教会でキャンドルを上げようとする若い女性、建物の柱もリズミカルで、生気あふれる 「画人像」: 67才の自画像 強い線、顔の表情もかくしゃくとしている 「コーちゃんの休日」: 大柄の模様の浴衣を着て、のびのびと長いすの上に寝そべっている 背景の鮮やかな赤とあわせて、ゆったりとして、エネルギッシュで開放感 1966〜1976 成熟の時を迎えて 「径」: 列をつくって歩く女性、少女、犬 傘をさした女性の後ろについて神妙に歩く少女は傘の柄に袋をひっかけ、 犬の鼻は前を歩く少女の服の背中のボタンに触れている あたたかさやユーモアがある 1977〜2000 描く喜び 「つかのま」「花と果物(中)」 102才の「春の白梅」「春の紅梅」「椿三題」など絵を描くこころに感嘆 色彩の鮮やかさ、生き生きした雰囲気が印象的 |