秋野不矩美術館(02/03/02)

常設展示第7回「インドの風景」

掛川駅から、1両編成の天竜浜名湖線に乗り「天竜二俣」駅で下車後、徒歩15分
木製の電柱、手すり、排水溝のふたのある道を上がる
小高い位置に、天竜杉、漆喰も使用した鉄筋コンクリートの建物
外観は屋根、壁など木や漆喰、石などの自然の素材が目立つ

展示室の床は一つが藤ござ、一つは大理石でできていて、足の感触が楽しい
大理石の床の方は、真ん中の石の上に立って、向きを変えると「コトン」と音がする

天竜市二俣生まれの 秋野不矩(1908〜2001、93才)の作品15点を展示

ゆったりと流れる大河をゆっくり渡って行くひとかたまりの水牛
黒い雲の下、濃い緑の水の中を、また、陽が照らし空、水面ともの淡いオレンジ色に輝く中を
大地の広がり、大きさと生命の営みを思う
「渡河」1992、「ガンガー」1999

4年も雨が降らない地の廃虚、青い空に黄土色の乾いた広野、白い草、建物の名残が、長い年月を、また、描き込まれたクリシュナ神、碑、小さい壁画などが、かってあった人間生活を思わせます

90才を越えてなおインドなどを旅行する闊達さに驚き
今回は風景が主でしたが、人物を描いたものを見てみたい気持ちでした

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