尾西市三岸節子記念美術館(02/03/02)

常設展示

中島郡起町(現尾西市)生まれの三岸節子(1905〜1999、94才で没)の作品を展示
1924年には三岸好太郎(1903〜1934)と結婚
10年後に好太郎死亡し、3人の子供を一人で育てる
フランス、スペイン、イタリアなどに旅行や滞在

水の音を聞きながら建物に入ると、品の良いすてきなおばあさん という感じの写真が出迎える
直後に、正面を見据えた、意志の強そうな表情の「自画像」1925と正対する

暗い海と黒い雲が荒れている様子の「雲と海の対話(嵐)」1925、明るい黄色の花畑の上で、対照的に黒い雲に呑み込まれるのを避けようとしている鳥「ブルゴーニュにて」1989など直接的に激しさを現しているが、赤い大きな花、あるいは白い花でさえ、華やかな感じとあわせて、激しさを感じます

土蔵展示室には
絵のモチーフにした、はにわ、朝日賞のブロンズ(<60年余の剛直な画業と女性画壇の向上に努めた功績>により授賞、佐藤忠良作)を置いていたり、アトリエを再現している

淡い明るい色彩と、厚みのある落ち着いた中に鮮やかな部分が見える色彩、豊かさがあります
余り意識しなかった作者の姿が少し近くなった気がしました

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