「油画を読むー高橋由一から黒田清輝へー」展(01/08/26)

東京藝術大学大学美術館

幕末から明治の時期の作品を、科学的に読む

X線写真:鉛白の使われ方、完成する前に描かれていた他のものなど
赤外線写真:炭素が入ったもの、木炭、エンピツ、コンテなどで描かれたもの下書きの線も見られる
紫外線写真:修復、ワニスの使われ方など
側光線写真:絵の表面のでこぼこ
顕微鏡写真:拡大されて細部が見やすい

脂派、旧派
細密でさわれそうな感じの絵
高橋由一の「鮭」の質感、立体感、重ねた色、絵の具の厚さをうまく使う
風景を遠くから順に描く

新派、外光派、紫派
ヨーロッパの印象派の影響
風景はどこからでも描く
藤島武二「池畔納涼」の明るいさわやかな色合い

伝統的な描き方と外光派の描き方の違いを科学的に見てきて、今度見るときには、それぞれの特徴や画家の意欲などをより感じることができるのではないかという気がします
「解説書」の製作が同大学保存修復油画研究室となっているのが、「さすが」と感心

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